第84回箱根駅伝の反省会
大会会長でもある関東学連の青葉昌幸会長は「情けない。すべての駅伝の教科書のようになっている大会。大学で指導、勉強してほしい。(指導者は)選手を見詰め鍛えてほしい。速い選手はいるが強い選手はいなくなった」と各校の指導法を批判した。
偉い人が好き勝手コメントしてます。「速い選手はいるが強い選手はいなくなった」ってどういうことだよ。
順大の仲村明駅伝監督(40)は大会前、「普段の練習で使っている」スポーツドリンクの使用を求めたが、規則で主催者側が用意した通常の水を全校が使用。順大・小野が5区で棄権したのを受け復路は給水の回数を増やしたが、それでも2校が途中棄権。今回は3つの区間新が誕生したが、これまでも脱水症状で大ブレーキを起こした選手は数知れない。
どう考えても、精神論よりこっちの給水問題の方が大きそうです。21世紀にもなってスポーツドリンクすら使わせてもらえない、この不条理な旧体質よ。未来ある若いランナーのために、来年に向けて妥当な改善策を希望します。
冬山登山者の思考回路
山小屋があり、多くの登山者が安全と信じて身を休めていた、なだらかな場所だった。一方で、大雪警報と雪崩注意報が出ていた。中止の選択はなかったのか。北アの自然は山のベテランにも計りしれない猛威を振るった。
「判断は間違っていなかった」。現場に居合わせて救助に携わった登山者たちは、降りしきる雪の中を山に入り、テントを現場に張ったことについて、口をそろえた。雪崩はベテランたちの常識を超えたという。
救出された徳島岳人クラブの鈴木基男さん(47)は2日昼の会見で「雪崩がありそうな場所ではなかった」と悔しがった。(中略)北アの山岳ガイドの内野政光さん(64)は「安全なはずだった。奥丸山の斜面は夏に崩壊を続けており、地形が変わっていたのかも」と推測した。
ただ、この冬一番の強い寒気の流入は予想されており岐阜地方気象台は27日から年末年始の大雪に警戒を呼び掛け、31日早朝には大雪警報を出した。
北アへの越年入山者は例年の3分の1だったが、両グループは30日に入山した。鈴木さんは「天気は必ずよくなるというリーダーの判断だった」と振り返る。別パーティーで、救助活動に加わった東京都の河本正孝さん(63)は「冬山だから多少の危険は承知の上。天気は変わるかもしれず、簡単にあきらめられない」と話した。
民間の北飛山岳救助隊の竹腰藤年隊長(59)は「雪があれば雪崩はどこにでも起きる。悪天候が分かっているのに登るべきではない」と指摘した。
4人が犠牲になった痛ましいニュース、たまたま正月で他に大きな事件もなかったせいか、連日トップで報道されつづけ嫌でも目に入ってきました。天気予報は今期一番の寒波、大雪に注意するように事前から言い続けていたのに、何を好き好んで冬山なんかに・・・と思ってしまいますが、きっと登山好きにしか分からない、「簡単にあきらめられない」魅力が冬山にはあるのでしょう。
しかしそれを差っ引いても理解できない思考回路が、この引用文の随所に出てきます。安全なはず、天気は必ず良くなる、という自信は一体どこから湧き出てたんでしょうか。これも正常化の偏見に分類されるものかもしれません。
正月休み夜の交通事故
西村さんの長男(27)は、搬送先の病院の医師から「到着時に意識がなく傷は心臓に達しているため、手術が難しい状態だった」と説明を受けたという。「近くで受け入れてもらえなかったのは悔しいが、正当な理由があるのなら、あきらめざるを得ない」と話した。
新年2日夜にバイクで交通事故にあった弾性が、受け入れ病院がなかなか見つからず亡くなったとのこと。この手の事件の遺族が、事実を受け入れ理性的なコメントをしてくれたことが大きな救いです。そして、このコメントを掲載した朝日新聞を褒めたい。実際のところ、この症例は >