2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の学界からも声明

才能や性格、病気のなりやすさがわかるとした市販の遺伝子検査が増えていることについて、遺伝医学の専門家で作る日本人類遺伝学会は27日、「科学的に確認されていないにもかかわらず、有用であるかのような誤解を与えている場合も少なくない」などとして…

教授、動く

東京大医科学研究所が開発したがんペプチドワクチンの臨床研究で、医科研付属病院の患者が消化管出血を起こした情報を、ワクチン提供先の他病院には知らせていなかったと朝日新聞が報じた問題で、記事中でワクチンの開発者などとされた同研究所の中村祐輔教…

“misleading, and of little or no practical use”

The ethics of direct-to-consumer genetic testing. The Lancet. 23 October 2010. 376(9750):1377 - 1378. 今まで「遺伝子解析でルーツをたどるアメリカ人、家系図作りを禁止する韓国人」や、「23andME社に対して、個人ゲノムサービスは医療診断機器と同等…

朝日新聞はどう収拾するつもりなのか

日本癌(がん)学会の野田哲生理事長と日本がん免疫学会の今井浩三理事長は、東京大学医科学研究所が開発したがんペプチドワクチンを使った付属病院の臨床試験で起きた有害事象が、ペプチドの提供先である他の医療機関に伝えられていなかったことを報じた1…

日本人初の次世代シークエンス解析

理研チームは、超高速でDNAの塩基配列を読み解くことができる次世代シークエンサー(解析装置)を使って、典型的な日本人男性のゲノムを昨年1月から約5カ月かけて解読。2003年に国際プロジェクトで解読されたヒトゲノムの配列や欧米、アフリカ、中…

広葉樹、花粉、食物アレルギー

妊娠初期に迎えた季節で子供の食物アレルギー発症率に違い/フィンランドの住民コホート研究 オリジナル論文→Season of the first trimester of pregnancy predicts sensitisation to food allergens in childhood: a population-based cohort study from Fi…

AFPはどっか悪いんだろうか

アルコール依存症を防いでくれる可能性のある遺伝子変異を見つけたとする論文が19日、医学誌「Alcoholism: Clinical and Experimental Research(アルコール依存症:臨床・実験研究)」電子版に掲載された。予防治療への活用が期待できるとしている。(中略) …

娘は父親に似るというけれど

父親が交配前に高脂質食をとっていると、その雌仔が糖尿病に似た病気を発症することがあるのがわかった。この一風変わった観察結果の根底には、父親の精子のDNAのエピジェネティックな修飾があるのかもしれない。オリジナル論文→Chronic high-fat diet in fa…

東大も資金難

東京大学が10月12日、安田講堂で、教職員や学生を対象に、東大の今後の教育研究方針や財政状況について説明した。100人を超える人が参加した。なかでも、財政状況については、「明日の東京大学 危機に立つ財政」というタイトル。緊張感のある内容にな…

相撲協会の広報担当が決定

広岡氏は元スポーツ紙記者で、松井選手が2003年に巨人からヤンキースに移籍した1年目から担当広報を務め、昨オフにエンゼルスに移籍。計8季、大リーグの球団職員として広報活動に当たっている。協会との契約は無報酬で、期間は来年2月中旬の大リーグ…

チリ鉱山事故、全員救出

チリ落盤事故は33人全員の救出完了、奇跡の生還に賛辞集まる 全員救出、おめでとうございます。正直、ニュースで連日延々と報道され続けて食傷気味ではありますが、これだけの規模の事故で死傷者なしというのはすばらしいことです。33人の結束力は感動物です…

Aiの実用化へ向けて

救急医療と死因究明をテーマにしたシンポジウムが10月9日、東京都内で開かれ、医師やジャーナリスト、弁護士ら合わせて8人が、それぞれの立場から死因究明の現状などについて講演した。その後のディスカッションでは、死亡時画像診断(Ai)を主導するのは臨…

九州場所激励会

大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)を盛り上げるため、地元九州の政財界が市民激励会を開くことを決めた。実行委員会(会長=河部浩幸・福岡商工会議所会頭)が12日、概要を発表した。 実行委員会によると、激励会は11月4日、福岡市…

publish or perish

Research integrity: Sabotage! : Nature News アメリカの大学ポスドクが、同じラボの院生の実験を妨害していたという記事です。読んでて気分が重くなりました・・・ このケースは明白な証拠があって裁判で決着がつきましたが、ほとんどの妨害は闇で行われ、明…

収入と幸福の間

High income improves evaluation of life but not emotional well-being. Kahneman D and Deaton A. PNAS. Epub online September 7, 2010 少し前に話題になった「幸福と年収の関係は一定額で頭打ち」研究の論文です。 アブストの最終文章を抜粋すると Emot…

協和発酵キリンが方向転換?

Lundbeck社 協和発酵キリンからアデノシンA2a拮抗薬の権利を取得 協和発酵キリンが化学事業の売却を計画している/Reuters 少し気になるニュースです。企業ウェブページのトップに「協和発酵キリンは、バイオテクノロジー、抗体医薬を強みとする製薬会社です…

大人が下半身デブになるとき

Regional differences in cellular mechanisms of adipose tissue gain with overfeeding. Tchoukalova YD, et al. PNAS. Epub online October 4, 2010. 思春期〜20歳の頃に確立した脂肪細胞の数は、成人してから痩せても変わらないというのが定説です。かと…

今年のノーベル医学賞

スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、2010年のノーベル生理学・医学賞を、英ケンブリッジ大のロバート・G・エドワーズ名誉教授(85)に贈ると発表した。(中略) カップルの10%以上は何らかの理由で、赤ちゃんができない不妊に苦しんでいる。…

ハリポタ景気を続けるのか

なんか以前にも見たような記事です。ハリー・ポッターの著者であるローリングさんは、過去の大ヒット作から逃れられそうもないですね。あんなに売れた作品の続編を「絶対に書かない」と言い切るのも難しいでしょうから「書かないとは言わない」ってお茶を濁…

ネバネバ菌が二冠

愉快な科学研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が30日、米マサチューセッツ州のハーバード大で行われ、単細胞生物の粘菌が最適な鉄道網を設計できることを見つけた中垣俊之はこだて未来大教授らのチームが「交通計画賞」を受賞した。 中垣教授らは…