広葉樹、花粉、食物アレルギー

妊娠初期に迎えた季節で子供の食物アレルギー発症率に違い/フィンランドの住民コホート研究
オリジナル論文→Season of the first trimester of pregnancy predicts sensitisation to food allergens in childhood: a population-based cohort study from Finland . Pyrhonen K, et al. AEpidemiol Community Health. Epub online 19 October 2010.
フィンランド South Kareliaで2001〜6年に生まれた子ども5920人を対象に、4歳までに食物アレルギーを発症した子どもを調査した研究です。それによると、10〜11月に産まれた子どもで発症率が高く(10%)、逆に6〜7月に産まれた子どもが低い発症率だったそうです(5%)。更に調べると、South Kareliaで広葉樹(樺の木・ハンの木)の花粉飛散が最高レベルである4〜5月に妊娠11週目を迎えた子どもが一番発症率が最高で(11%)、最低レベルの12〜1月に妊娠11週目だった子どもが最低(6%)という結果が出ました。
アブストしか読めてないのですが、非常に興味深いです。具体的にどの食べ物が、産まれた時期によって違うのかというと、牛乳と卵とか。両方とも畜産物ですから、牛や鶏も広葉樹の花粉に関係してるんでしょうか。日本では針葉樹であるスギ花粉症が圧倒的に多いですけれど、母親が花粉症か否かと、妊娠時期、子どもの食物アレルギーに関係があるのかもしれませんね。オモシロイ。