娘は父親に似るというけれど


父親が交配前に高脂質食をとっていると、その雌仔が糖尿病に似た病気を発症することがあるのがわかった。この一風変わった観察結果の根底には、父親の精子のDNAのエピジェネティックな修飾があるのかもしれない。
オリジナル論文→Chronic high-fat diet in fathers programs β-cell dysfunction in female rat offspring. Ng SF, et al. Nature. 21 October 2010. 467(7318):963-966.
親の体質が子に伝わるのは遺伝としてよくあることです。しかし、交配前の父親の食生活が、将来生まれてくる子どもに影響するとは・・・これは想像もしてなかったです。この機構がヒトでも事実だとすると、将来的に「油モンばっか食べてる男と結婚すると子どもに影響するからね〜」って差別がまかり通りことになるかもしれません。いや、食事だけじゃなくて喫煙や生活リズムも可能性としてはありえます。なにせえぴジェネティックのことは未だに謎が多いですからね。