ネバネバ菌が二冠


愉快な科学研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が30日、米マサチューセッツ州ハーバード大で行われ、単細胞生物の粘菌が最適な鉄道網を設計できることを見つけた中垣俊之はこだて未来大教授らのチームが「交通計画賞」を受賞した。

 中垣教授らは、粘菌に迷路を解かせる研究で2008年にも「認知科学賞」を受賞している。(中略)

 このほか、「靴の外側に靴下をはけば凍結路での転倒頻度が低下する」研究が「物理学賞」、「従業員をランダムに昇進させると組織の効率が上がる数学的証明」が「経営賞」を受賞。メキシコ湾で原油流出事故を起こした英石油大手BPには「油と水は混じらないという古い定説を否定した」として「化学賞」が与えられた。

今年もイグ・ノーベル賞の季節がやってまいりました。日本からは、年金研究の中垣先生が2度目の受賞です。おめでとうございます。その他の受賞者で気になるものは、やはり経営賞でしょうか。ランダムに昇進させられると成果に関係ないから従業員はやる気がなくなりそうですが、組織の効率は上がるんですね。不思議だ。あと「化学賞」は、アメリカ人としてBP社へユーモアを込めた抗議なんでしょう。これで実際にBP社の重鎮が授賞式に現れたら面白いだろうな。来ないだろうけど。