リーマンは駄目でAIGは救済
米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、経営不振の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対し、最大850億ドル(約9兆円)を融資することを決めた。
米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)が示すように、米当局は民間金融機関救済に消極的だったが、巨大保険会社の経営危機が世界の金融システムを揺るがす事態に発展するのを回避するため方針を転換した。
FRBは声明で「AIGの破綻は金融市場の不安定さを増し、経済活動を弱める可能性が高い」と指摘。AIG向けの融資は、米政府と納税者の利益を保護する条件を備えていると説明した。
リーマン・ブラザーズの破綻による世界同時株安から一夜明けて、FRBは金利据え置きとAIG救済を決定しました。"Too big to fail"とかいってFannie Mae(連邦住宅抵当公庫)とFreddie Mac(米連邦住宅貸付抵当公社)には公的資金を投入して、AIGも救済するのに、リーマンは駄目なんですねぇ・・・今年は本当に市場が大混乱で溜息が出てしまう。
さようなら、TVチャンピオン
『TVチャンピオン(以下テレチャン)』がテレビ東京で開始したのは、1992年4月(60分枠)であった。1年半後の1993年10月から90分枠に拡大されたが、その初回になんと、視聴率20.1%というテレ東バラエティ史上最高記録を樹立する(のちに『開運!なんでも鑑定団』が記録更新)。(中略)
専門ジャンル部門の優勝者には、出場後、知識を生かした専門家としての道に進む人が多数いるのが特徴といえる。代表が“さかなクン”こと宮沢正之。10代で「魚通選手権」デビュー後、同選手権で5連覇。現在は「お魚らいふ・コーディネーター」としてマスコミで活躍するかたわら、東京海洋大学の客員准教授も務めている。
また、「温泉通選手権」で3連覇を果たした郡司勇は、現在「温泉評論家」として雑誌連載多数。「中高生お菓子名人選手権」で優勝した柳迫さやかは、森永製菓に入社してデザートの開発を担当中。さらに「ラーメン王選手権」からは、石神秀幸・北島秀一・大崎裕史・小野員裕の「ラーメン四天王」や、「ラーメン業界のスポークスマン」こと武内伸・新横浜ラーメン博物館広報(故人)らのラーメン評論家を輩出している。
テレ東の本領発揮だったTVチャンピオンが明日最終回を迎えるそうです。始まったのが1992年ということは自分は超初期から見ていたんですね・・・もっと古いかと思ってた。グルメ系からマニアック系まで「次はどんなジャンルが出てくるんだ?!」というワクワク感がたまりませんでした。あとは挑戦者たちの突拍子もないキャラと知識の深さには脱帽させられっぷり。残念ながらテレ東系が見られない地域にいるので最終回は見られませんが、番組のことは忘れません。ビフォーアフターみたいに時々特番で戻ってきてくれると嬉しいです。
バークレイズがリーマン買収へ
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は16日、英金融大手バークレイズが15日に経営破綻(はたん)した米証券大手リーマン・ブラザーズの米国の投資銀行業務および資本市場関連業務を買収することで合意に達したと報じた。
これにより、リーマンで働く9000人に上る社員がバークレイズに転籍する見通し。ただ、この買収合意は連邦破産裁判所の承認や債権者らの同意を必要とするため、正式発表は17日にずれ込む見込みという。
これが本当なら朗報だけれど、バークレイズもあと2日早く決断してくれたら市場は混乱せずに済んだのに・・・いや逆か?市場が混乱して株価が下がったから買収できるのかもしれない。どちらにしても今回のリーマン破綻騒動の影響は相当長引きそうです。アメリカの大統領選挙だって、やっぱり経済問題に強い方が選ばれるんじゃないかな。
【追記】
識者の意見の一部抜粋。気になるのは「政府の救済の判断基準」と「次のリーマンがどこになるのか」ですね、やっぱり。でもそんぐらいなら俺だって考えるぞ。もっと素人考え以上の達識を見せつけてくれるかと思っていたので、やや拍子抜け。
●市場の疑心暗鬼晴れず、当面ボラタイル
<三菱UFJ証券 投資情報部長 藤戸 則弘氏>
マーケットは今後、救われる企業と破たんさせられる企業を見極めようと疑心暗鬼になるだろう。AIGは救われ株式市場ではショートカバーが入ったが、ネガティブな材料が出れば反対の動きになる。
●「次のリーマン」回避し株価は自律反発局面に
<丸三証券・専務 水野善四郎氏>
AIGが救済されたことで、市場が恐れていた「次のリーマン」探しのシナリオが回避された。AIGが破たんとなれば、影響はリーマンの比では無かったとみられるため、株価は素直に好感している。
ただ、これで金融問題がすべて解決したとマーケットはみておらず、引き続き神経質な展開を余儀なくされるだろう。それでも、リーマン破たん、AIG救済の一連の動きで、米当局の「救済の仕方」がおぼろげながら見えてきたことは注目できる。
●いったんは悪材料出尽くし、ぜい弱ムードは残る
<日興コーディアル証券 シニアストラテジスト 河田剛氏>
法人取引のリーマン・ブラザーズ(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)と違いAIGの場合は膨大な保険契約者を抱えており、混乱を防ぐためには救済せざるを得なかったのだろう。
個人向けに商売してたAIGは潰れると混乱の元だけど、主に企業向けに商売してたリーマンは潰れるのも自己責任で。というFRBの市場判断は吉と出るか凶と出るか。アメリカは基本的に市場原理を妨げないようにしてるから、どちらかというと今回の救済の方が例外処理だろうけど、でもリーマンが破綻するのだって十二分に個人に影響するぞ。