Defunding education is defunding the future.

西暦「2007年問題」なる言葉を見たので、Google検索。なるほど確かに重要な問題らしいです。

どうしてノウハウの伝承が、今まで遅れてきたのでしょうか? ☆回答 以下のように、いくつかの原因が挙げられます。 (1)バブル崩壊から10年ほど、既存の情報システムを継ぎ足しながら修正・運用していることから、若手などのヒトの増員・カネといった余力がなかったため。 (2)90年代初頭に実施した、コンピュータのダウンサイジング(汎用機からオープン技術へのシフト)によって、汎用機を主体としていたSEが数多くリストラされたことから、残留した社員などがノウハウをあえて教えなかった。 (3)金融機関自身は元来人事異動が多いことから、「システム畑」から離れることを嫌い、ノウハウを独占するように努めた。そうした「聖域」を設けて、人事部などから手を出せないようにし、保身などの材料とした。 などといった形で、外的な要因・内的な要因双方から、ノウハウの伝承が遅れていると言えるでしょう。

SEに限らず、似たような現象はあちこちの業界で起きてるのでは? 大阪府は数年のうちに退職する要員を補充するために、新規採用の基準を緩め大幅に採用するとか(今朝のNHKニュースで聞いただけなのでソースが見つかりませんが)。ベビーブーム世代が退職する時期に合わせて人員補強することも重要ですが、それ以上にこういう後先考えない人事採用をしてきた日本社会・文化にこそ問題の根があるはずです。「宮大工の技を継承する為に20年おきに伊勢神宮を建て替えてきた」という古の先人の知恵は、残念ながら失われつつあるようですが、まだ手遅れじゃないと信じたいです。