神奈川県にも方言はある
横浜市南部で育った私も「だべ」は自然に使います。中高校の友人も使った人がチラホラいました。Passion For The Futureの8月19日に気になることが書いてあったので「ちょっと待てよ」と思いました。
『日本語は年速一キロで動く』の紹介をするための文なので、この主張は日記の著者である橋本氏の見解ではないと思うのですが、神奈川県南部〜西部にかけて使われる「だべ」は東京新方言ではないと思います。
理由: 父の実家、父方の祖母とも神奈川県小田原市出身です。東京都世田谷区出身の母が嫁入りの挨拶に初めて行った時に、父の家族が「〜だべ」「〜だべ」と会話してるのを聞いて「自分はなんて田舎に嫁ぐんだろう!」と大変なショックを受けたそうです。父方祖母の家系に東北出身がいるのだろうか? だとしても明治末期生まれの祖母が喋った方言を「東京新方言」の一例に使うのは多少の無理が感じられます。
そもそもこの本では、「だべ」を『東北・関東で古代から使われてきた「べし」「べき」から変形した、方言』と紹介しているのだから、神奈川県でもその古代方言が残っているという事も考えられるんじゃないでしょうか。