へぇ〜

治療法はいたって簡単。無菌処理されたクロズキンバエの卵はオーストラリアから発送される。日本に着いた時点では2mmほどの幼虫になっており、これを1cm2当たり6〜10匹ほど潰瘍に置く。患部に置かれたウジは、壊死した潰瘍のみを食べながら、成長する。36時間後にはウジは1cmくらいまで成長している。ウジは蛹になる前に、1週間弱で取り除く。これを2週間で3回ほど繰り返すと、傷口が小さくなり、新しい肉芽組織が上がってくる。 三井氏は、この治療法の利点として、副作用が見られず、禁忌症例もない、麻酔も必要としないことを挙げる。また、「ウジを這わせることでQOLを障害すると思われがちだが、足を切断しなくても済むことからむしろ向上する。患者からの評判もよい」と強調する。