ガン細胞攻撃ウィルス?

誰でも感染経験をもつ平凡で無害なウイルスが、実は、がん細胞だけを狙って殺せる「すぐれもの」だと分かった。米ペンシルベニア州立大のチームが発表した。新たな治療法への発展も期待できるという。 アデノ随伴ウイルス2型(AAV2)という病原性のない小さなウイルスで、日本の専門家によると、成人の85%が感染経験をもっている。 チームは、AAV2に感染している女性がウイルス性の子宮頸(けい)がんにかかりにくい、という現象に着目。子宮頸がんのほか、乳がん前立腺がんなどの細胞とAAV2を培養したところ、がん細胞が6日後にすべて死滅したという。

えーっとよくわからないのですが、「誰でも感染経験を持つ」AAVウィルスに感染しているとガンにかかりにくいって、どういうことですか? 感染経験はあっても体内から駆逐されてしまうケースはどのぐらいの割合で起こるんでしょうか。もしAAVウィルスがそんなにも有用なものなら、どうして免疫システムはAAVウィルスを保全しないのでしょうか。
なぞが謎を呼ぶ。やはり原著をあたらないとダメかな。しかし論文を発表したジャーナルの名前は書いてないですな。
【追記】id:finalvent:20050719:1121737272に追加情報あり。昨月のニュースだったんですか。米国ウィルス学会での発表だとすると原著をあたるのは少々ホネかも。