琴ノ若の去就問題

37歳で幕内最年長の琴ノ若が決断のときを迎えている。九州場所を最後に、師匠で義父の佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)が定年退職する。後継が既定路線とされる琴ノ若は、親方を襲名すれば歴代4位の幕内通算90場所目の九州場所が、現役最後の場所になる。 若貴ブームの1990年代、力強い寄りと端正な顔立ちで人気を博した。最高位は関脇ながら、先場所で故郷山形県の生んだ横綱柏戸の幕内599勝を上回った。得意技の左上手投げも、さびついてはいない。・・・中略・・・ かつては現役でいながら親方も務める「2枚鑑札」という制度が存在した。59年には、横綱栃錦が現役のまま春日野を襲名するなど、昭和以降では13例がある。しかし、現在では原則として廃止されている。 西前頭11枚目の琴ノ若は「親方の定年まで幕内にいるのが目標だった。去就については何も言えないが、一生懸命やる姿を見てほしい」と話している。

九州場所初日の解説者、北の富士さんもしきりに「もったいない」を繰り返しておられましたが、取り組み内容も充実してお客さんからの声援も一際大きい琴ノ海が引退というのは寂しすぎます。二枚鑑札制度があればいいのですが・・・