言ってもらえるうちが華

この件でつくづく思い知ったのは、「大人になると誰も間違いを指摘してくれなくなる」という悲しい事実である。その「自称ワイン通」氏も、たまたまメルローの定義について誤った知識を仕入れてしまったままワインに詳しくなってしまったために、いまさら誰も間違いを指摘してくれなくなってしまったのである。

そんなの当たり前じゃないか・・・と私が思えるのは、小さいときから父に「言ってもらえるうちが華なんだよ」と何度か言われてながら育ってきたからでしょうか。恥ずかしいほど間違った事を言う大人は多いですが、多いからこそ一々指摘していたらこちらの身がもちません。下手に指摘したら相手に恥をかかせたり逆恨みされるかもしれないのです。「もう〜、違うって言ってくれたらよかったのにぃ」と言える若い女性は、そんなこと言える時点で周りに甘えていると同時に「自分は大人じゃない」とアピールしているともいえるかもしれないですね。(だからこそオバサンが同じ台詞を口にすることは寒々しい)
だからこそ、こちらが敢えて間違いを指摘したり「それは違うんじゃないの」とやんわり正してくれる人がいたら有難いと感謝の念を抱かずにはいられません。