耳垢の遺伝子

日本人では、湿型の人にわきが症が多く、わきが症の遺伝要因を解明する手掛かりになると期待される。 耳あかは世界の民族の大半が湿型で、中国北部、韓国や日本など北東アジアでは乾型が多い。この原因が遺伝であり、湿型が優性であることは古くから知られていた。

<実は、耳あかは本来湿っているもので、乾燥したタイプは耳あかではなく、単に皮膚がはがれたもの。乾燥タイプの人は耳あかが出ない“突然変異」と書いてあります。確かに乾型耳垢=>垢が少ない=>わきがになりにくいという因果関係は成立しそうに思える。けれども、世界のほとんどは湿型耳垢≠わきが、とはならないわけで、この耳垢−わきがの関係には日本特有の問題がもう1枚かんでるんじゃないでしょうか。こっちも論文を読んでみよう。上のと同じNat Genだし。
【追記】ざっとななめ読みしたのでポイント列挙
  • 耳垢の湿乾は分泌液の有無に依存する。湿型=垢+分泌液、乾型=垢だけ。
  • 耳内の分泌液の有無とわきがだったら因果関係あるのも当然かも。
  • 乾型耳垢が多い北東アジア人は、昔は寒冷な地域に住んでいたから分泌液の欠落(汗が少ない)表現型を獲得したんじゃないか
  • 耳垢のタイプと乳ガンの感受性がリンクしている、という学説がある。<これ重要
  • っつーか仕事しようよ、俺。