ニホンでもニッポンでも日本

「正しい日本語」で私がいつも思い出すのは小学校6年生の3学期、卒業間際の社会の授業での出来事だ。50歳くらいの女の先生が「皆さんの祖国はどこですか?」という質問をした。クラス中から一斉に手が上がり、一番前の端の人が祖国を答えることになった。(そのときクラスには外国人はいなかった)彼は「ニホン!!」と答えた。先生は「あなたの祖国はニホンではありません。」と言いクラスが一斉にざわついた。・・・中略・・・結局最後の人まで正解は出なかった。「私たちの祖国って一体どこ?」という変な空気に包まれクラス一同先生に注目した。
「あなたたち、自分の祖国さえ正確に知らないでこれからどうするんですか?自分の祖国をきちんと知らない様な大人にはならないで下さい。皆さんの祖国は ニッポン です!」と先生は言った。ニッポン…一度も出なかった言葉だった。祖国はニホンではなくニッポンなんだ。(なんで誰からも出なかったんだろう…)

これ、いつの頃の話かわかりませんが日本の正式名称はニホンでもニッポンでも可なはずです。ひどい先生だな。東京オリンピックの頃ならユニフォームの表記をNIPPONに、応援も「ニッポン、チャチャチャ」に統一した時分なのだろうか。