でき方が違うらしい

知能が極めて高い子供は、思考や感覚、運動などをつかさどる大脳皮質の厚さが、普通の子供より速いペースで長期間増え続けた後、10代後半に普通の子供並みに戻ることが分かった。米国立精神衛生研究所とカナダ・マギル大の共同研究チームが、約300人の子供を調査した成果を30日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

俗に言う「五つ神童、十で天才、二十歳過ぎればただの人」ってやつが科学的に証明されたかもしれません。大脳皮質が普通の子どもより速いペースで増えた後、普通の子ども並に戻るってどういうことだろうか。平均より分厚く発達したものが退行するのか? ちょっと原典をあたってみます。
【追記】
cans suggest IQ scores reflect brain structure??-??Research results reignite intelligence controversy.
Nature@Newsを読みました。300人以上の子どもを6歳から19歳まで追跡。IQのスコアごとに3グループに分けて比較したところ、高スコアの子どもたちの大脳皮質の発達に顕著な違いが見られたそうです。曰く:

  • 最初は他のグループより薄い
  • しかし10代前半までには急激に成長し平均を抜く
  • 19歳までに3グループの厚さは大体同じになる
  • 一番影響を受けるのは、「脳の司令塔」といわれる前頭前野である

ふむふむ。しかしこれは観察研究の結果ですから、まだ大脳皮質が上のように成長するからといってIQが高いと科学的に証明されたわけではありません。(それをするには前向き研究が必要) しかし興味深いなぁ。