過酷な産科医の実情

産科医は週61時間労働で、当直は月17回、休みは年50日――。そんな労働実態が、厚生労働省の研究班の調査で明らかになった。ほとんどが当直明けもそのまま続けて働いており、調査を担当した杉本充弘日赤医療センター産科部長は「かなり厳しい状況で、産科の救急診療体制は崩壊しつつある。集約化や地域の助産所との連携などの対策が必要だ」としている。

1年で休みが50日って、盆正月を抜きにしても週1日だけじゃないですか。しかも月の半分以上が当直・・・ これでまともな診断や処置ができるのは奇跡じゃないでしょうか。これはひどい。そして自分のミスじゃなくても不幸な分娩があったら訴えられる可能性が高い、と。そりゃ誰も産科医になりたがらないはずです。今まで破綻しなかったのがおかしいぐらいの無理が医師にかかっていたのですね。この現状をどうやって打破するのか、も少子化対策の重要な焦点の1つだと思います。妙案は浮かばないけど。