再試験を受けたがる人なんていない

耐震強度偽装事件の再発防止のため、国土交通省が1級建築士全員を対象に「再試験」を実施する方針を6月末に打ち出したが、早くも軌道修正される可能性が出てきた。「今さら試験を受けたくない」「1人の建築士の犯罪なのに過剰反応だ」と建築士らが猛反発しているからだ。1級建築士のレベルアップを改革の目玉に据えていた国交省だが、反対圧力に屈する形で、再試験の断念も含めて再検討に入った。

現時点で恩恵を受けている人たちが再試験を受けたがらないのは用意に予測できること。それなのに国交省は猛反発を受けたからって再試験方針を覆すのでしょうか。この暴論が通るなら、医師や教官の再試験も実現しないことになりかねません。せめて「再試験では1級建築士のレベルアップは図れない」といった建設的な反対意見が出てこない限りは、再試験方針は貫くべきだと思うのですが・・・でもお役人はこういった猛反発に弱そうですから希望薄ですな。