キズを治す遺伝子

傷をつけると、傷口のところに微弱な電流が流れ始め、数十分の間に徐々に強まった。次に、人工的に電流を流して傷口を修復する細胞の動きを見た。電流の方向を逆転させると、傷口をふさぐように動いていた細胞が逆転して、傷口が広がった。

 遺伝子を操作した細胞を使って調べると、ある遺伝子が働かないと修復する細胞の動きが鈍り、別の遺伝子が働かないと動きが良くなった。

傷修復に関わる遺伝子が見つかったそうです。それよりもすごいのは、傷の回復には電流が走っていて、それと逆方向の電流を人工的に流すと傷口が広がること。触れずに広がる傷口って、何かの呪いみたいじゃないですか?