豊真将は拾い物

 この豊真将、入門してまだ3年弱。アマ相撲の名門、埼玉栄高から日大に進んだエリートだったが、1年で相撲部の水に合わずに飛び出した、いわゆる落ちこぼれだ。その後、ガードマンなどのフリーター生活をしているとき、部屋を興して間もない錣山親方(元関脇寺尾)と運命的に出会い、22歳11カ月という年齢制限ギリギリで入門した。

 今場所の幕内の学生相撲出身者は17人。すでに正規部員の入門情報はルートを持った部屋が把握し、錣山部屋のような新興部屋はなかなか入り込むスキはない。錣山親方は、その盲点を巧みについて金の卵をものにし、手塩にかけて育て上げた。

へぇ〜。豊真将といえば「あの寺尾の秘蔵っ子」だという認識が第一にくるのですが、そのご縁も拾い物だったのですね。豊真将が相撲部を飛び出したのは確か病気のせいだったと思うけれど・・・彼がフリーターで終わらなくて本当によかったです。
同じく2年前に部屋を興したばかりの千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)は「うらやましいというか、うまくやったな、という気がしますね」と話したそうですが、がんばって金の卵を見つけ、素晴らしい力士を増やしてください。