男女ともHIV感染者で体外受精

 荻窪病院の花房秀次・血液科部長によると、二人は血液製剤によって20年以上前にHIVに感染し、抗ウイルス薬は使用していない。女性はHIVの量が少なく、免疫の状態も良好だが、男性は増殖能力の強いウイルスが増えて免疫が低下している。性交渉で妊娠すると、男性のウイルスが女性に感染する恐れがある。

 花房部長らは、精液からHIVを理論上100%除去できる方法を開発している。これまでに男性が感染者の55組に体外受精を実施し、37人の赤ちゃんが生まれたが、母子に感染した例はないという。今回は女性も感染者だが、帝王切開などにより、赤ちゃんに感染する危険性は0・5%以下に抑えられるという。

これはすごい。男性と女性でHIVの型が違うから受精時の再感染を防ぐってのは想像したことありませんでした。花房医師の「HIVウィルスを理論上100%除去できる方法」ってのも興味あります。こうやって薬害エイズ被害者にも子どもを作る道が開けるのは素晴らしい。ただ1つだけ気になるのは、体外受精を申請してる男女とも「抗ウイルス薬は使用していない」って点です。無事に子どもが生まれてきても、抗ウイルス薬を使用してないと余命が短いんじゃ?