「隣組」とか「連帯責任」って悪しき日本文化

早稲田大学での研究費不正受給問題などを受け、文部科学省有識者検討会は13日、不正防止に向けた研究費管理の指針案をまとめた。大学などの研究機関に対し、研究者個人ではなく組織による管理態勢の整備を来秋までに求めるほか、不正を起こしたのに対策が進まない機関には、所属する全研究者に対して研究費支給を停止する「連座制」を適用するなど、厳しい姿勢で臨む。

絶対に反対。何が「連座制」だ。研究費を的確に運用するのは個々の研究者の責任なのに、「全研究者に対して研究費支給を停止」なんて愚の骨頂なり。はてブで「じゃあ刺客を送り込んで」というコメントがあったけれど、自分の近所にたまたまバカがいただけで自分の研究費支給が止められる立場を想像してみてほしい。恐らく文科省は「だから研究者同士で相互に監視しあって」というのが本心なんだろう。でもそれは、江戸の昔の「隣組」や小学校の学級会で出てきた忌まわしい「連帯責任」と全く同じで、大多数の無実な個人を巻き込み禍根を残すだけ。臭いものに蓋をしても問題の解決にはならない。それどころか、有能な研究者の国外流出を促して終わりってことになりかねません。今からでも遅くないので、この指針案の修正を願います。