リサイクルは環境負担が高すぎる

 ペットボトルが、石油からつくられるときのコストは約7.4円なのに、リサイクルするには輸送費などの集荷にまず26円かかります。それを洗浄、樹脂化、再成形するには1円程度しかかかりませんが、しめて27.4円にもなる。新品ボトルの3倍以上です。 しかも、輸送の間に、トラックの運転手がお弁当を食べれば、それもゴミになる。かえってゴミが増えてしまう。
 また、紙をリサイクルするときは、古紙をトラックで回収し、分別後、脱墨して漂白という過程を経るわけですが、このプロセスで石油などの「枯渇性資源」を大量に使います。
 私たちが使っている資源やエネルギーには2種類あります。ひとつは、石油や石炭、鉄鉱石などの、地球が何億年もかけて蓄えた「遺産組」。もうひとつは太陽光で育つ木や水力発電などの「持続性資源」である「月給組」。 「月給組」をリサイクルするために、貴重な遺産を食いつぶしているわけです。

ちょっと長いですが引用。ペットボトルのリサイクルには、新規作成の3倍の費用がかかている。紙リサイクルでは、枯渇資源である石油を大量に使っている。こういう矛盾をズバッと公表している芝浦工業大学 武田教授はすごいと思います。リサイクル利益団代から脅迫がこないのだろうか・・・