尾瀬の小銭汚染

尾瀬国立公園尾瀬沼福島県檜枝岐村)に注ぐ沢の底に、大量の硬貨が沈んでいるのが見つかった。1950年代からハイカーらが投げ込んだものとみられ、計2917枚、2万9315円にのぼった。素潜りで延べ7時間かけて回収した環境省尾瀬自然保護官事務所の藤田道男自然保護官(34)は「イタリアのトレビの泉になぞらえて願をかけたのかもしれませんが、尾瀬の川に硬貨を投げても願いごとはかないません」(中略)。
回収した硬貨は、尾瀬の環境を守るために同省が3カ所に設置している、環境に配慮したトイレの維持管理費の一部にあてる。これらのトイレは年間1500万円以上の維持管理費がかかるため利用者に協力金としてチップ(100円)を求めているが、入れない人もいる。藤田さんは「硬貨は川でなくチップ箱に入れてほしい」と話している。

これはひどい。藤田自然保護官は粋なコメントをしてますが、願い事云々の前に自然汚染です。硬貨の他にもビン缶など7キロ分のゴミも見つかったとか。尾瀬のような知名度の高い所は、意識の低いバカ観光客が殺到するんだから、もっと毅然とした態度を示した方がいいんじゃないでしょうか。そのトイレの維持管理費も入場料かか何かの形に組み込んでみては?悲しいけれど、今は善意に頼ると悪化の一途を辿る世の中なのですから。