言い方の問題

Today's Crack" (今日の一撃): 統計と直観
直感的には分かりにくい統計の問題でも言い方を変えれば理解できる、という話。例に挙げられてるのは簡単なベイズの事前確率・事後確率ですね。確かに直感的には分かりにくいかもしれません。
しかし私が「これはちょっと」と思ったのは、上記エントリの元記事の方です。

「答えは2分の1ではないのか」というものだ。例えば、メールで転送されてきた、ある読者のコメントは、「男女の確率が1:1なら無作為に2人選んで一方が女なら、他方が男の確率は独立事象なので、どんなにがんばっても2分の1です」というものだった。(中略)
「がんばろうががんばるまいが、答えは同じなのは当たり前ですね。『どんなにがんばっても』という表現は、執筆者を馬鹿にしたいということなのでしょうが、はっきり言って、その人こそ愚かです。そういう勘違いをする人がいるといって教えているのに、それでも自分が正しいと考えて、疑うこともない。聞く耳を持っていない。うーん、困ったものです。こういう人は、相場には向かないでしょうね。他方が男の確率は独立事象ではないなどと、私はまったく言っていません。しかし、サイコロを振って次に出る目の確率を聞いているのではないのです」
 と言ったのだが、当然、デスクも困惑。そこで、どう説明すればわかってもらえるか、よくわからないまま、以下のような回答をした。

なんだこの上から目線は。筆者は大学の経済学部教授だそうですが、こういう先生は確かに一定数いるかもしれません。でも自分は統計を齧った端くれとして、こうはなりたくないなと自戒しました。