欧州系で起こりやすいDNA多型

 DNA突然変異の発生率の違いは、科学界でかねてから議論の的となっていた。研究チームは、ある地域の居住民だけではなくすべてのヨーロッパ系米国人が、おそらく3万から10万年前、小規模な集団でヨーロッパに移住した際に遺伝的ボトルネックの影響を受けたのだろうと指摘する。

オリジナル論文 → Genotype, haplotype and copy-number variation in worldwide human populations. Jakobsson M et al. Nature 2008 Feb 21;451(7181):994-7.
Proportionally more deleterious genetic variation in European than in African populations. Lohmueller KE et al. Nature 2008 Feb 21;451(7181):994-997.
Natureの同じ号に類似論文が2つ載っているあたり、いかにも今注目されている分野という感じです。引用したニュース記事、「ボトルネック」じゃなくて「創始者効果(founder effect)」なんじゃないかなぁ、と思いつつも、まだオリジナル論文を読んでないので断言は避けます。