保険自由化の行く着く先

 研究は、31か国で1990年から94年の間に、初期の乳がん前立腺がん、結腸・直腸がんと診断された190万人の生存率を調べたもの。(中略)
コールマン教授は、米国でも同様に白人と黒人の間に生存率の格差が生じていると指摘する。例えば、乳がんの生存率では白人の生存率は黒人よりも14%高いという。一方、米国内でがん患者の生存率が最も低い州はニューヨーク(New York)だった(女性の直腸がん患者を除く)

乳がん前立腺がんのように早期発見、早期治療が功を奏す癌だったら、米国が一位になるのは納得です。それでも米国内で人種差、地域差があるのは健康保険が任意だからでしょうねぇ…富める者は健康をも買い、窮する者は命を落としていく。日本も保険制度が崩壊して格差社会化が進んだら、近い将来に似たような傾向が出るんでしょう。やれやれ。

シッコ
シッコ
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【追記】
はてブの「関連エントリー」から拾った記事。この機能を初めて使えると思いました。

 米国の医療制度は非効率的で公平性を欠き、政府の首尾一貫しない政策に振り回されているとした上で、「米国では、ほかの先進諸国に比べ、医療費に1人あたり2倍のコストがかかっている。さらに、医療費は所得を超えて増大し続けている」と指摘する。