7勝7力士の勝率

まず第一の疑問は、ひとりの力士の通算勝率と、

ある条件下での複数力士の平均勝率とを単純に比較できるかという問題です。

そこで7勝7敗力士の勝率61%がより一般的な場面での勝率に比べて特殊かどうかを調べるため

同じ過去5年間29場所のデータから次のようなことを考えてみました。

千秋楽の7勝7敗力士の勝率は言い換えると

8勝7敗/(8勝7敗+7勝8敗)

という人数の比較の話になります。

そこで何日目に勝越しや負越しが決まるかに関わらず最終的な成績が

8勝7敗の力士全員と7勝8敗の力士全員の人数を比較したところ

これが59%という数字になりました。

7勝7敗力士の勝率61%と近い数字です。

つまり「千秋楽に何かある」とは言いにくいことになります。

7勝7敗力士の勝率の考察(追記アリ)|滑稽本 KU。面白い考察だと思います。しかしながら、7勝7敗力士の勝率を考えるに、「8勝7敗の力士全員と7勝8敗の力士全員の人数を比較」するのはマズいんじゃないでしょうか。なぜなら8勝4敗から4連敗した場合は、7勝7敗の条件を満たしていないわけですから、この59%という数字が何を表すのかよく分かりませんでした。なら自分が計算せい!と自分でツッコミたくなりますが、気づいた範囲でご指摘しておきます。データと時間があるならRの練習がてらやってみたい。どうせ比較するなら、「千秋楽で7勝7敗力士が、同じく7勝7敗力士と当てられた時と、それ以外との勝率は有意に異なるか」と「勝ち越しがかかったときの勝率(中日〜千秋楽)の推移」が出せたら面白そうだ。Rのいいチュートリアルになりそうな悪寒。あぁ時間が欲しい・・・