メリークリスマス

 零下十数度の寒気の中、基地内に設けられたサンタ追跡本部にこの日未明、軍人や家族らが集まった。世界中からかかってくる電話やメールの問い合わせに応対する1200人以上のボランティアの最初の班だ。 (中略)
 時おり「だれかロシア語を話せる人はいないか」「フランス語でメールが来た」といった声が上がり、文字通り地球規模の大作戦だ。日本からのメールには、退役軍人の夫がいるブリス直子さん(56)がローマ字で返事を書いた。

 この基地に置かれる北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がサンタ追跡の本拠地になったのは、53年前のクリスマスイブの偶然がきっかけだ。「サンタと話そう」という新聞広告の電話番号が、誤植でNORADの前身の司令部の番号になった。当時、ここは冷戦下でソ連のミサイル探知を担う第一線。殺到した間違い電話に対し、その夜の当直将校がとっさに、「防空レーダーを使って探知する」ことを思いついた。
 飛躍的に広まったのは、98年にウェブサイトで位置情報を掲示するようになってから。グーグルなど大企業のスポンサーもつき、ボランティア組織として運営。日本語を含む7カ国語で、サンタの位置情報をアニメーション表示している。

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NHKニュース 衛星でサンタを追跡 動画公開
今日は12月25日。日本では何故かサカったカップル達の残滓ただよう日になってますが、本来はキリスト教徒の祝日であると共に、子ども達がサンタからのプレゼントを開けて歓声を上げる日です。米軍施設もこの日ばかりはサンタ追跡本部に早変わりするそうです。夢があっていいですね。暗いニュースばかりが続く昨今ですが、せめてクリスマスぐらいは子どもも大人も夢を忘れないようにしたいものです。