高齢者が日本を占有していく

 白書によると、2008年10月現在、日本の総人口は1億2769万人で、前年に比べ約8万人減少した。これに対し、65歳以上の高齢者人口は、過去最高の2822万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も22.1%(前年21.5%)となった。
 高齢者人口と15〜64歳の生産年齢人口の比率は、60年に高齢者1人に11.2人の生産年齢人口がいたのに対し、05年には高齢者1人に対して現役世代3.3人になった。今後、高齢化率は上昇を続け、55年には高齢者1人を1.7人で支える状況になると推定している。

日本人の5人に1人が65歳以上の高齢者、10人に1人が75歳以上の後期高齢者ですよ。「人生七十年古来稀なり」なんて、今は全然マレじゃないっすよ>杜甫さん。まぁそれはおいとくとして、高齢者を支えるべきと考えられている現役世代の圧迫されっぷりがすさまじい。

 高齢者世帯(65歳以上の者のみ、または18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の年間所得(08年度)は306.3万円、全世帯平均の566.9万円の半分強。ただし、世帯人員1人当たりでは、高齢者世帯195.5万円に対し、全世帯平均207.1万円と、大きな差はみられない。

高齢者1人あたりの世帯収入は、現役世代が汗かいて稼いでる世帯平均とほとんど差がありません。「暮らし向きが普通と感じてるのが65%」という回答も納得です。69歳までの高齢者の半数近くが就業しているからでしょうか。現役世代は年金を払って高齢者世代を支えるシステムは破綻が見えてますから助かりますが、彼らが後期高齢者になる数年後が怖いですね。働けなくなるということは医療費がかかるということですから。なんか日本全体が姥捨て山っぽくなってるような悪寒がします。