吸引薬リレンザを静脈注射してみた

新型インフルエンザA型(H1N1)に感染して入院していた英国のがん患者の女性(22)が、吸入用抗ウイルス薬リレンザ(Relenza)を静脈注射するという異例の方法で生命の危機から救われたとの報告が、4日の英医学専門誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。

 女性はリンパ組織に悪性腫瘍(しゅよう)ができるホジキン病を患い、化学療法を受けていた。そのため免疫系が衰弱し、H1N1ウイルスに対する防御が弱まっていた。(中略)
 生死の境目をさまよう女性に対し、医師団はリレンザ製造元の製薬大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)の特別協力を得て、リレンザを静脈注射するという賭けに出た。すると女性の病状は劇的に改善し、48時間以内には人工呼吸器を外し、集中治療室から一般病棟に移れるほどに回復したという。

22歳にしてホジキンリンパ腫を患っていた女性が新型インフルエンザに感染。免疫系が弱っているところにタミフルも効かず、打つ手なしで吸引薬・リレンザを静脈注射したところ劇的に回復したそうです。製造元のGSKもよくOK出したよなぁ。幸運にも副作用はなかったようですが、万人に仕えるかどうかは不明ですし、最後の切り札ぐらいに思っておいたほうがいいかもしれません。が、これはすごい。