「事業仕分け」された業界ごとの底力


 2009年11月に行政刷新会議のワーキンググループが実施した2010年度予算要求に関する事業仕分けの結果(BTJジャーナル09年12月号P.5〜11)74項目について、国民から寄せられた意見と予算案における対応を、文部科学省が2010年1月4日にウェブで公開した。文科省は先に事業仕分けの結果取りまとめをウェブで公開し、国民からの意見を積極的に求めていた(BTJジャーナル09年11月号P.2〜4、関連記事1)
BTJジャーナルを購読していないので冒頭部分だけの引用です。「事業仕分け」で科学u梛Z術関連の予算が軒並み削減決定され、サイエンス業界から数々の声明や署名活動が持ち上がりました。とりわけ、ノーベル賞受賞者・フィールズ賞受賞者が一堂に会して出した緊急声明インパクトが強かったです。
しかし結果を見てみれば、国民から意見数のトップは芸術創造の11万件。2位が理研スパコン事業とはいえ、票数は3桁ダウンの2200件です。これは・・・なんだ? 科学技術に携わってる人たちはウェブや学会で騒いでいても肝心の意見提出はしてないってことか?少なくとも一般市民は、科学技術より芸術創造関連の予算が削られることを懸念して、自ら意見を提出したわけですよね? こんな状況で、自分たちの関わってる研究の重要性を仕分け人や国民に納得させられずに、緊迫した財政から何百億円の予算を貰えて当然と思う方が傲慢でしょう。絶望した。