目が飛び出すほど驚いた

今年の箱根駅伝は、総合1位と2位の差が22秒と大接戦で盛り上がりました。トップ争いと同様以上に盛り上がったのが、来年のシード権がかかった10位争いなのですが、今年は例年になく熱かったです。


最終10区の残り400メートルで、4校が8位集団を形成。1チームが涙をのむサバイバルレースで、アンカーの意地と意地がぶつかった。

初のシード権獲得を目指す国学院大の最終走者は、寺田。ラストスパートの強さを買われたルーキーは集団の最後方に控え、他校が仕掛けるのを待って一気にギアを上げた。残り200メートルで抜け出したが、進路を変えたテレビ中継車につられてコースを外れ、「観衆が急に減ったし、誰もついてこなかった」。

泡を食って引き返すと、ゴール寸前で城西大をかわし、何とか10位に滑り込んだ。思わず天を仰いだ寺田に、仲間が笑顔で順位を教えてくれた。「コースを間違えたとき、もう終わったと思った。10位だから笑っていられますけど……」と、肝を冷やした場面を思い返した。

2日に渡る駅伝の最後に、こんなハプニングがあるとは。国学院大の監督も「目が飛び出るくらいビックリした」とコメントするだけあります。正直いうと、数年前に変更された銀座〜大手町コースより、以前のお堀沿いを一直線に走るコースのほうがいいと思うんですが・・・今のコースは選手を曲がらせすぎ。それにしても中継車の中の人も驚いただろうなぁ。