破綻しつつある皆保険制度

NHK クローズアップ現代 “医療費のムダ”を減らせ
高齢化+医療費増+非正規労働者増によって、自治体が運営する国民健康保険が破綻しつつある、という現実に対し、医療費を何とか削減したい市町村の取組を紹介してました。以前、山形市で28%の人がジェネリック薬品に切り替えただけで医療費大幅ダウンという記事を書いたのですが、今晩のクローズアップ現代では広島県呉市でレセプトを地道に解析している「涙ぐましい努力(by 番組に出演していた北海道大学教授)」の一環として、ジェネリック薬品への切り替えが取り上げられてました。それでも、やっぱり国民健康保険は破綻への道を粛々と歩んでいるんだと思います。
この問題の根本は、皆保険が破綻すると国民全員が困るのに、「自治体が困ってます」というスタンスでしか番組を作れない日本社会の風潮ではないでしょうか。医師に協力を要請しても「患者との信頼関係が・・・」と言われ、頻回に通院している患者には「でも通院しないとねぇ・・・」と言われ。番組を見てると、申し訳ないけれど、現状で困ってるのは市職員だけのように受け取れましたよ。もっと「このまま皆保険制度が進むと、健康保険料が月10万円になり、受診もままならなくなります!」とか、国民全員の問題としての面を出さないのは、どうしてなんでしょうか?どっかの団体の圧力とか?