一挙両得


 12日まで来日していた国際通貨基金IMF)のラガルド専務理事は同日午前、都内で記者会見し、日本政府・日本銀行による円売りの市場介入について、「相場の過度な変動に対応したものだ」と理解を示した。
 また、欧州の信用不安の拡大を防ぐためにIMFの資金基盤を一段と強化する必要がある場合には、日本からの資金拠出に期待する考えを示した。
円高に歯止めをかけるため日銀がドルを買う場合、その買ったドルをどうするか?という問題が残ります。ドルを売ったら再び円高になるし、ドルのまま保有してても・・・ところが、そのドルをIMFに貸し付けると、死に金にならずにすみます。IMFはヤバい国にドルを貸し付け、ばっちり回収してくれるので、一挙両得ですね。まぁIMFは欧州危機で、いくら資金があっても足りないので、ここで日本の機嫌を損ねるようなことを言えないって事情もあるのでしょう。