学校健診から外され10年
色覚検査が学校健診から外されて10年…色覚異常に気付かずにトラブル続々 日本眼科医会が実態調査結果を発表
ちょっと前に「色覚以上のせいで職業を諦めなくちゃいけない」という文章がはてブで話題になってましたが、そもそも小学校で色覚検査がなくなってることすら知りませんでした。学校の定期検診の必須項目から外されたのが2002年、それ以降も保護者の同意があれば任意で検査できたものの、ほとんど検査されなくなったそうです。検査がなくなった理由が「色覚異常があっても生活に支障がないことや、差別につながる恐れがあることなど」とのことなのですが、日本眼科医会が色覚異常者に対して実施したアンケート結果がすごいです。
- 受診前に異常を認知していた本人(および保護者)は50.2%
- 色覚に関するトラブルなどのエピソードは498件
- 赤いチョークが見えずに読み飛ばし*1
- 赤と茶の見分けが付かずに焼肉が焼けているか分からない
- 血尿に気づかない
これの、どこが、「生活に支障がない」んだ…? 学会では「年少者で色覚に関するトラブルが起きやすい」と年少者の検査を呼びかけているそうですが、男性の20人に1人が抱える問題をこんな野放しにしちゃいけないでしょう。集団の検診がいじめを引き起こすって懸念なら、幼児検診でも就学前検診でもいいから、どっかでやっとくべき。
*1:これの恐ろしさは、参考書で赤いシートで重要部分が隠れてる状態が生涯続いてると考えるとわかると思う。小学校の授業とかチンプンカンプンでトラウマになるぜ