「いろいろな統計データがある」

東大は論文数は4553本で1位だったが、1本当たりの生産費は1845万円。東大より上の8校は東京外国語大や一橋大といった文系などの大学で論文数が少ないために生産費が高く出ているだけで、実質的には東大が最も高かった。論文数700以上の大学に限ると、以下、大阪大、東北大、京都大と続いた。1000万円未満の大学が55校ある一方で、旧帝大はいずれも1000万円を上回った。

計算式は

論文数 ÷ 研究費

だそうです。東大じゃないとできないような大規模研究は、得てして金食い虫ですから、効率が一番低くて当たり前です。こんな計算して何が言いたいの?>文部科学省科学技術政策研究所。論文の本数だけでいいなら誰も苦労はしません。せめて

論文数 × インパクト・ファクター ÷ 研究費

にしないと・・・でもこれじゃ導きたかった結論は出なかったんだろう(笑)
東大の副学長は「いろいろな統計データがあるので、とくにコメントすることはない」と仰ったそうですが流石です。こんなの相手にする必要なし。

農薬はどこからきたのか

 東京聖栄大食品学科の真木俊夫准教授(毒物学)によると、食品を通した有機リン系毒物による健康被害はきわめてまれ。「ギョーザであれば加熱により有害物質はある程度、分解されたはず。それでも重体者が出たことから、相当高濃度だったことが考えられる」と指摘する。(中略)
 真木准教授は混入の経緯について「ギョーザの具や皮の原材料に残留農薬があったとしても、ここまでの影響は考えにくい」といい、兵庫県警などの調査でメタミドホスが包装物からも出ていることを挙げ「工場での製造の過程で混入した可能性が高いのではないか」と話す。

冷凍ギョーザから有機リン系薬物「メタミドホス」が原因の食中毒が起こったニュースですが、メタミドホスなんてどうやって混入したかが問題になってます。天漢日乗さんは迅速にして鋭く真犯人を挙げてらっしゃいますが、妥当な線に見えます。
ところで自分は、中国産の出来合い惣菜が危なかったってより、安全性を第一に考えてるはずの生協で売られてたって方が気になります。案の定というかYahoo!知恵袋でトピが立ってますが。もう何を信じて何を食べればいいか五里霧中、結局は自給自足できる農家が勝ち組ってことでFA?

スーパーなどで冷凍食品などを購入する時は、なるべく中国産は買わないようにしていましたが、
生協のカタログや商品のパッケージには『日本生協連残留農薬検査をはじめとする品質管理と工場点検を行い、輸入・販売しています』
と、ご丁寧に書いてあるので、てっきり安全・安心な商品なのだと思っていました。
今回のニュースからみると、この記載は全くのデタラメで、残留農薬検査などやっていないという事でしょうか?

【追記】
中国外務省が会見しててビビった。今までだったら1つの会社の製品が食中毒(?)を起こしただけ、と超ツンデレな対応を取りそうなものなのに。やはりオリンピックを目前に控えて世界の目を気にしてるのか?
あと、「原材料はちゃんと調べてメタミドホスが入ってないことを確認した」ということは、包装行程で混入したってことですよね。やはり打ち粉の小麦粉説が有力か。

輸出前(去年10月)に関係部門は問題のギョーザの原材料のしょうがやキャベツなどを検査した。当時の結果は全部合格だった。さらに、けさ(31日朝)同じ規格のギョーザに使う原材料の検査をしたところメタミドホスは入っていなかった」

【追々記】
なんということでしょう、ギョーザ問題はついに国際問題にまで発展してしまいました(ビフォーアフター風)。今まで中国様には靖国問題だの海底油田問題だの、散々コケにされつづけてきたのに、何でギョーザで中国外務省が会見したり日本政府が正式抗議すんの?「日本人の怒らせ方」コピペの信憑性がマックスに到達したぜ。
政府、中国に正式抗議へ ギョーザ薬物中毒

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そこは「錦タワー」ではありません

 高層階に住んでいることなどが主な理由だが、荒川の堤防が決壊すると、最大240万人に影響が出るとされ、水や電気などライフラインが遮断されるなどの浸水被害が2週間以上続く恐れもあり、同会議は自治体と連携して、避難の必要性を訴えていく方針。(中略)
 避難しない理由(複数回答)を聞いたところ、「マンションなどの高い階に住んでいる」(44%)が一番多く、次いで「避難するほうが危険」(39%)、「避難所での生活不便」(26%)が上位を占めた。

こんなところにも「正常化の偏見」が。マジレスするのも馬鹿らしいですが、高層化マンションで電力の供給がストップしたら、上階に水を汲み上げるポンプが作動しないから、例え水道がいきてても断水します。それに建物の出口が水没したら完全に陸の孤島なのに・・・想像力の欠如って本当に恐ろしいです。

査読者にそれやられると困る

Avandia (rosiglitazone) came under heavy scrutiny after 21 May 2007, when the NEJM published online a meta-analysis1 of other studies into the drug's efficacy and safety. The results showed that the drug increased the risk of heart attack by 43% in people who took it for at least 24 weeks.
But 17 days earlier, the reviewer, diabetes researcher Steven Haffner of the University of Texas Health Science Center at San Antonio, had faxed his copy of the article to Alexander Cobitz, a GSK employee whom Haffner knew from working on an earlier clinical trial of the drug.

Avandiaは米国で300万人を超える糖尿病患者が服用しているそうで、大したヒット薬のようです。超一流医学雑誌 NEJMで「Avandia服用群では心臓発作のリスクが高い」という論文が採用される前に、その論文の査読者が原稿をAvandiaの製薬会社にFAXしちゃった、といえば大したスキャンダルだと思います。その査読者、実際のところはAvandiaの臨床試験に関わってたらしいのですが・・・どうしてこんな事しちゃったのか。論文を投稿する側として査読者は信用ならんとは思ってましたが、発表前に外部企業にFAXされるとは・・・想像の斜め上すぎて何と言えばいいやら。

1月の検索語

トップは「skype アドエス」、次点に「柚須慎」でした。アドエスで実際にskypeで通話してる人はいるんだろうか・・・自分は通信速度が遅すぎて全然だ。気になった検索語は「避けがたい魅力とは」です。何が気になるって、この検索語でググっても当ブログはヒットしないんですよ。どうやって辿りついたの?