「カルシウムっぽい」

遺伝的に系統が異なる40種類のマウスにカルシウムを含む溶液を飲ませたところ、多くが飲むのを嫌うなか、がぶ飲みする系統が見つかった。遺伝子を比較した結果、カルシウムを味わうのに使う二つの遺伝子が特定された。
 人間の舌は、甘み、塩味、酸味、苦み、うまみという五つの基本味を感知する。今回のマウスの遺伝子に似たものは人間にもあることから、研究チームは「カルシウム味」が基本味の一つである可能性もあると考えている。
 研究チームのマイケル・トルドフ博士は「カルシウム味は苦みに酸味が少し加わったようなものだ。適切に表現する言葉はなく、『カルシウムっぽい』としかいいようがない」と話している。

Like the Taste of Chalk? You're in Luck--Humans May Be Able to Taste Calcium: Scientific American
『カルシウムっぽい』という絶妙なコメントで話題になっていますが、この発表の重要性に焦点が当たってないのは残念なことです。Scientific Americanの記事を読むと

  1. カルシウムは骨粗しょう症予防などに重要なのに、大多数のアメリカ人はカルシウム摂取量が足りてない
  2. マウスを調べると、ほとんどがカルシウム味の水を避けるが、PWKという系統だけはカルシウム味の水を好んで飲む
  3. PWK系統の遺伝的特徴を調べると、舌の味雷に関連する2遺伝子に変異があった。そのうち1つは甘味・旨味を感知する受容体と共通のものだった

この研究はマウスのものですが、ヒトでも甘味・旨味⇔カルシウム味の好みを調節する遺伝子があるかもしれないってことなんでしょうか?その辺の詳細は
Scientific Americanから読み取れなかったので、これは論文待ちにします。
【追記】
『カルシウムっぽい』って、ひょっとしてアク抜きできてないホウレン草サラダのアレか?あの歯にへばりつくような・・・もしそうなら確実に嫌いな味だ(汗)

警察庁長官から注文が入った

 警察庁長官が、確定前の判決に踏み込んで言及するのは異例。
 吉村長官は「警察として医療の場での事件、事故への対処は簡単ではない部分がある」とし、「警察の捜査活動が(医師に)消極的な影響を与えてはならない」との考えを示した。民事訴訟行政処分との兼ね合いについても言及し、「刑事だけが突出してはおかしくなる。総合的に判断する必要がある」と述べた。

大野病院事件の無罪判決を受けて、警察庁長官が異例のコメントを出しました。ごもっとも、と言いたいところなんだけれど、「警察の捜査活動が消極的な影響」を与えない職域ってあるんですか?そんなこと言われても現場の警察官は困っちゃうと思うんだけど。あと今回の逮捕の後で「これでイケるぜ」と起訴に踏み切ったのは検察側だから、検察庁のコメントも併せて聞いてみたいっす。

キャラ立ちすぎだろ

レース中に30度を超える暑さだったが「全く暑くはなかった」と涼しい顔。そのヒミツは走ることが大好きだったケニアでの幼少時代にある。「友達が朝、マラソンの練習に出かけたら、キリンと象に襲われて死んだ。だから小さいころからずっと、涼しい朝ではなくて、暑い時間帯にしか走っていなかったんだ」
 15歳で宮城・仙台育英高校に留学。「好物は納豆とうなぎ。ラーメンとカレーはつらい。リハビリメニューは田んぼでウオーキング」という高校生活を過ごし「必ず北京で世界一になる」と言い続けてきた。
 日本語は高校3年間でマスター。3年時には「国際高校生選抜書展」で入賞もした。東北弁や博多弁も操り、タレントの松浦亜弥の大ファンで、陸上界ではちょっとした人気者だった。

オリンピック男子フルマラソンの王者・ワンジル選手の壮絶な半生です。マラソンの練習に出かけたらキリンと像に襲われて死ぬ。なんて壮絶なエピソードなんだ。そんな環境から一変、高校時代は仙台で納豆とウナギを愛する生活を送り、書展で入賞するほど日本語をマスターし、北京五輪で金メダルをゲット。漫画ですらここまでベタにいかないってほどキャラが立ってます。この次はどう出るんだろうか。

大相撲モンゴル場所入り

空港にはモンゴルのテレビ局や見学客が詰めかけ、バスで出発した力士たちに歓声を飛ばした。若い女性からは「(モンゴルで人気がある)大関魁皇が見られて良かった」という声もあった。
 朝青龍魁皇らは26日、エンフバヤル大統領を表敬訪問し、記者会見も開く予定。また、別の便で25日に到着予定だった横綱白鵬らは、飛行機の欠航により、26日夜に入国することになった。

さすが相撲中継の視聴率が90%越えの国ですね。魁皇関のモンゴルでの人気ですが、そういえば安馬魁皇ファンだったような・・・あのゴッドハンドの魅力は万国に通じるんですねぇ。