安馬が大関昇進
九州場所で13勝をあげた安馬が大関に昇進。晴々とした表情で伝達式を迎えました。また、しこ名を「安馬」から「日馬富士」(はるまふじ)に変えています。
「謹んでお受けいたします。今後も全身全霊で相撲道に精進します。本日はありがとうございました」(安馬改め、新大関・日馬富士)
九州場所で13勝2敗という成績を収め、安馬が堂々の大関昇進をものにしました。それに伴い、1年前に親方が「安治川」から「伊勢ケ濱」に名跡変更した時から懸案事項だった四股名も変わりました。「安馬は安治川部屋だったから『安』を付けていた。でも今は名門を継承したし、安い馬じゃ困る」って・・・自分がつけておきながら何と安直な>親方。新しい四股名は「日馬富士」だそうですが、慣れ親しんで呼び易い「安馬」じゃなくなるのは寂しいです。どうせなら青・白・赤と揃えて「赤兎馬」って、いいアイディアなんですが、伊勢ケ濱親方はそこまで洒落者じゃなかったようです。まぁ赤は朝赤龍がいますしね。どうせなら大相撲・蒙古ゴレンジャーを目指してほしかった。
秩序がないと安心できない日本人
隈 でも、秩序がないと社会が安心できないということになっています。
養老 それ、無意識なところが怖いんですよ。たばこだってそうでしょう。健康に悪いと言うけれど、そんなこと、理屈になっていないって。だってあの注意書き。「喫煙は」というところを「マクドナルドの食品は」に変えたって同じだよ。あなたの健康的なものを悪化させる危険性が高い、ひいては糖尿病、痛風の危険性および心臓血管障害が起こる、と書かなきゃいけないだろうが(笑)。
――牛のステーキとか、まぐろのトロとかにも書いてあったりして。
隈 あなたの健康を害するって、言われてみれば全部当てはまりそうですよね。
養老 食い物は食べ過ぎたら、みんなそうです。そういうことを大まじめで言っているから、本当に大事なことが通じなくなっちゃうんです。僕がこう言ったら、言っていること自体が不謹慎だ、って怒りの声が来るしね。これって戦時中にそっくりだよ。
――皮肉な話ですが、それこそ養老先生がおっしゃった通り、ガソリンの値段が上がったら渋滞が減ったといいますね。
養老 そうだよ。だから規制なんかいらないんです。東京のガソリンの値段を高くすればいい。何かの現象をコントロールしたければ、そうやって経験的に覚えていってやればいいことでしょう。なのに、この国のシステムは、ものすごく硬直化しているわけ。
「ちょっとでも悪いものは食べものに入っていて欲しくない」って言う人を思い出してしまった・・・ 御年70を越えた養老先生に「戦時中にそっくり」と言われてしまうと、あぁやっぱりと暗い気持ちになってしまいます。何だろうな、昨今の日本社会の閉塞的な糾弾体質は。政治家、企業家、有名人の失言を見つけては寄ってたかって責め続ける風習は、健全とは思えないです。いや、それだけヒドイ失言ばっかだってのはわかってますがね。どうしたらこの負の連鎖から抜け出せるのか、どうやってガス抜きできるのか。