「珍獣物語」
つねづね私も妻に「イライラする」「ウザい」「ムカつく」などと言われており、同類として申し訳なく思います。
おそらく我ら男はダメなんです。旦那さんのことを「気の利かないマイペースな人間」とおっしゃっていますが、いっそのこと「人間」だと考えないほうがよろしいのではないでしょうか。実際、既婚女性たちの話を聞いていると「ウチのは動かないのよ」「散歩でもさせたら」という具合に何やら小動物を扱うようです。人間だと思うと「思いやり」や「感謝」などの理念的な期待をしてしまいますが、小動物ならその生態に興味が持てます。「愛情が感じられなくなった」そうですが、緻密(ちみつ)な観察から愛情もよみがえってくるのではないでしょうか。
じっと見つめる中で、イライラの本当の原因もわかるかもしれません。相手の観察は自分の観察でもあります。試しに観察日誌でもつけてみたらいかがでしょう。「珍獣物語」のようなタイトルで。参考までに、私も妻のことを「ヘンな生き物」だと考えており、生きているだけで面白いと感じたりしています。
結婚するって、10年後ぐらいに同居者に珍獣扱いされることなんだよなぁ(遠い目) 結婚できないのと、観察日記つけられるのと、どっちが惨めなんだろうか。
激しく周回遅れ
日本人の全遺伝情報(ゲノム)を解読するプロジェクトが、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)を中心に2009年から本格的にスタートする。
今後3年間をかけ、日本人特有の病気やルーツなどの解明に役立てる。
プロジェクトは、日本人で最も標準的な白血球の型を持つ男性1人を選び、生命の設計図を構成する4種類の物質(塩基)の配列を解読し、外国人と比較する。外国人とのゲノムの差のデータを蓄積すれば、日本人に多い病気の解明、体質にあった薬の開発や投与法を突き止めることが可能になる
たった1人のゲノム解読をするのに3年プロジェクトですか。英ウェルカム・トラスト財団は1年前に1000人ゲノムプロジェクトを立ち上げてるのに、悠長なことで。今はもう1000ドルゲノム、次世代シークエンサーの時代ですよ。日本のゲノム研究は5年遅れと言われ続けてるけれど、業界のスピードが早すぎると尋常じゃない滑稽度だな。
ドライババックアップ
OSの再インストールをしたいけど、必要なドライバを探して入れるのが大変そう……。 :教えて君.net
ドライババックアップのDouble Driverの使い方。近いうちに絶対に使うことになりそうなのでメモ。それにしても「教えて君.net」ってサイト名はすごい。「応答なし」のソフトを自動で終了させる方法ってない?とか、サラッと怖い解決方法を提示してるし。
iPS細胞研究は亡者の墓場になりつつある
問題は大きく三つ。
1.予算の問題
2.周縁専門家の育成不足
3.雇用不安
これiPS細胞研究限定じゃなくて、日本の生物研究全体の問題点でしょう。他のプロジェクトと違う点は、iPS細胞と名がつけば予算がつきそうだから、研究費申請で乱用され、亡者の墓場になりそうなぐらいか。
自分は特に就職探し中なので特に3.に注目。
そして、たとえips研究に関心のある若い人がいたとしても、大量雇用のあと使い捨てられているポスドクの現状を見るにつけ、参入する気にならない。
ips研究は重要ですが、市場投入されるのに10年20年、あるいはそれ以上かかる可能性があることは専門家なら予想がつきます。幹細胞治療というのはそれほど難しい*1。
そして政府の熱はすぐ冷める。実用化が遠いと分かった時、またアメリカに勝てないと分かった時、大量の研究員がまたあっさりと切られるのが目に見えています。
山中先生ご自身はかつて、部下に「失敗しても必ず面倒は見る」と断言されたそうですが、現在の国とアカデミアがポスドク問題においてアナウンスしているのは、真逆のことです。
今後、大規模プロジェクトに参加する若い研究者はどんどん減っていくでしょう。
ぶっちゃけ今朝もJREC-INでiPS細胞研究がらみのポスト募集を見たけれども「任期:1年(更新あり)」という文言で萎えました。伊達にタンパク3000プロジェクトを横で見てきたわけじゃないんでね、ああいう国家規模プロジェクトの歯車になったポスドクたちの末路はよく知っています。山中先生の「失敗しても必ず面倒は見る」という心積もりは大変ご立派ですが、30代後半〜40代の専門バカをどうするんでしょうか。「ポスドク村」でも作ってオートクレーブでも与えておくの?バカなの、死ぬの?
ところで「ぼうじゃ」と打って変換できねぇ!と焦りまくり、goo国語辞典で正解を見つけて軽く落ち込んでたのはココだけの話で。そりゃ就職も見つからないわなぁ・・・(遠い目
無料診療は違法
札幌市の歯科医院でNPO法人のアンケートに答えた患者の診察料が無料となっている問題で、北海道厚生局は8日、この仕組みが「患者本人が診察料の一部を自己負担しなければならない」とする健康保険法に違反するとして、歯科医院を開設する医療法人に対し、文書で改善を指導した。同時に、是正に向けた改善計画書の提出も求めた。厚生労働省によると、このような「無料診察」への行政指導は異例。改善指導に応じない場合には、保険医の指定が取り消される可能性もある。 (中略)
NPO法人の理事長は「改善指導については内容を見て検討するが、弱者救済が目的なので、今の仕組みをやめるつもりはない」と話した。
無料歯科治療の続報です。健康保険法が「患者本人が診察料の一部を自己負担」を求めているのであれば、1円でも10円でも小額請求すれば?と一瞬思ってしまった。実際のところ保険診療点数ベースだとそうもいかないんでしょうが、それでもNPO法人の目指す「歯の治療までは金を出せない老人をケアする」というのは素晴らしい発想だと思うので、何とかして存続してほしいです。
無料年賀状は大成功
メディアインデックスはティポカを利用した顧客データの詳細は公開していないが、年齢別には男女とも30歳代が最も多く、40歳代が続いた。女性の場合は30歳代が半数近くを占めた。男性の場合、50歳代以上の利用が30歳代、40歳代に続いて多く、この3世代の合計が8割近くを占めた。もともと年賀状を郵送するのは中高齢者に多く、同社はネット依存の高い若年世代を無料化で取り込むことを狙ったが、20歳代、20歳代未満の利用は相対的に少なかった。一人当たりの利用枚数は平均89枚だったという。
広告付き無料年賀状 tipocaは、目標の1000万枚を大幅に突破し1700万枚も出たそうです。若者層に受け入れられるかと思っていたんですが、男性は50代以上、女性は30代が一番多かったとか。考えてみれば、その年齢・性別層は年賀状を出す枚数が一番多そうですよね。20代の若者は年賀状を出すとしても枚数が少ないから、この結果は当然かも。それにしても平均利用枚数が約90枚ってすごいなー。自分が出した分の2倍以上だぞ。年賀状文化は当分安泰そうで、よかったですね>日本郵便