Bowling for Columbine

彼らのゲーム歴はなぜ公表されないのか
京都教育大の容疑者に関する報道が偏ってる、というエントリですが。ゲーム歴が報道されなかったり、容疑者たちに共通のスポーツが取り上げられないのはBowling for Columbineと同じ現象でしょう。コメント欄の方が面白かったので引用。

講談社現代新書「ジョークとトリック」からの引用になりますが、水族館の生物たちに与える生き餌として、安く手に入る金魚(小赤)を与えると客から「残酷だ、教育上よくない」と抗議が来るのだとか。仕方なく、やや高めではあるもののドジョウを与えていると、抗議は来ないというもの。

ここでの「なぜエサとして生きた魚を与える際、ドジョウでは良くて金魚ではダメなのか」を、理性的に説明できる人は、ほとんど居ないでしょう。さらに言えば、自然界ではそれこそ「生き物は食うか食われるか」が普通なわけで、この場面での生き餌として金魚を使う事に抗議するかどうかのセンスというのは、つまり『安っぽいセンチメンタリズム』以外の何物でもないわけです。

エロゲーや漫画・アニメなどでの表現に対して抗議がすぐ飛んでくるのは、つまり「見え易い」物だからという事以外に、自分としてはとくに理由は無いように思われます。

安い金魚を餌にすると抗議がくるけど、やや高めのドジョウに切り替えると抗議はなくなる*1というのは実に面白いです。アニメやゲームが叩かれやすくてスポーツはスルーという構図を、我々は「迫害」って呼ぶんじゃないでしょうかねぇ。
あと、衆目を集める事件に対して何か言いたい人たちってのは、叩きやすい対象を見つけて不満をぶつけてるだけであって、その内容の妥当性ってのは大して考えてないと思います。叩きやすいターゲットが誰にとっても明確なケースになると「総バッシング」になり、安全圏にいる人たちのストレス解消のすべとして消費されます。例えば海外から新型インフルエンザを持ち込んだかもしれない学校とかね。マスコミの事件報道やワイドショーも深く考えずに視聴者を煽ってるだけなんだから「どうしてスポーツをとりあげないの?」なんてツッコミは彼らには届かないと思いますよ。

*1:抗議する人たちに「餌を金魚から切り替えると高くつくのでお客様の入場料が○円上がりますが」と言ったら、どう反応するのか興味あり

ガン細胞は全滅させちゃいけない?

「がん細胞との共生」は「撲滅」より効果的:新しい治療法
オリジナル論文→Adaptive Therapy. Gatenby RA, Silva AS, Gillies RJ and Frieden BR. Cancer Research 69, 4894, June 1, 2009.
抗がん剤でガン細胞を死滅させようとすると、腫瘍が消えたあとに耐性細胞が増殖して死に至ってしまう。それよりかはガンを安定させる程度の投与量に抑えた方が長生きできますよ、って研究らしいです。シミュレーションしたのちにin vivoでも証明しているそうです。うーん、もっともらしいようにも聞こえるし、とんでもない詐欺話にも聞こえます。現在の化学療法では効き目を測るのは腫瘍サイズの目視確認ですから、見た目でガンが消えた!と思って抗がん剤をストップしても実は残ってましたって話はゴロゴロしてます。じゃあガン細胞を死滅させるまで投与を続けるべきかというと、投与時間が長引くほどガン細胞が突然変異を起こして薬剤耐性を獲得する確率も高くなるわけで・・・イタチごっこですな。
原文記事Diggも賛否両論です。でもまぁ、可能性としてゼロじゃないという印象は受けます。新しいアプローチとしてありなんじゃないかな。ただし、実際にガンで苦しんでいる患者さんに「あなたの癌は温存療法にします」と言うのは倫理的にありなんでしょうか。転移が見つかったときに治療放棄として訴えられない?

エビっぽいと思う

全国のたまごかけごはん をやってるとこのアノたまご。黄身がエビっぽい甲殻類の匂いがすると思うのは俺だけでしょうか。いや甲殻類アレルギーっぽいとこがあるんで過敏になってるだけかもしれんが、ウチの兄弟も言うし。どんなに安売りでも実家では避けてます。ググっても類似例が出ないんだが、これってウチだけなのかなぁ。