ゲーム開発者が作ったゲノム解析ソフトウェア

こんなものがHot Wiredで紹介される日が来るとは・・・

さまざまなDNA塩基配列解析プロジェクトが成功し、ゲノム研究には新しい刺激的な領域が約束されている。しかし、データ分析の作業は非常に忍耐を要する単調なもので、一部の研究者は投げ出したくなる誘惑にかられてきた。 シアトルにあるワシントン大学の研究者、アル・アプリン氏はかつて、2万個の遺伝子のデータを、カスタマイズしたマクロを駆使して『Excel』(エクセル)のスプレッドシートに詰め込んで処理するという作業をしていた。「楽しい仕事じゃなかった。見ていて目がつぶれそうになった」 そんな経験を持っているのはアプリン氏だけではない。エリック・オルソン氏がワシントン大学の大学院生だったとき、データ管理があまりに大変で、担当教官がいくつかのプロジェクトを放棄したことがあった。こうした経験から、オルソン氏と数人の仲間は、自分たちでソフトウェアを開発するために2001年に大学を離れ、会社を設立した。 こうして完成したのが、ウェブベースのソフトウェア『ジーンシフター』(GeneSifter)だ。このソフトウェアはおそらく、ユーザーにとって使い勝手の良い、初めてのゲノム解析ソフトウェアで、数ヵ月かかっていたプロジェクトを数時間に短縮できる。少なくともゲノム解析に使う他のソフトウェアと較べれば、ジーンシフターはビデオゲームと同じくらい面白いと言うユーザーさえいる