蚊をよせつけない

科学者の間では、人によって蚊が寄ってくる人とそうでない人の違いがあることが、長い間認識されていた。しかし、蚊が寄り付かない人は、体内から自然に蚊を寄せ付けない成分を発しているのか、それとも虫が寄ってくる成分を発するのが他の人より少ないのか、今までは明確にわかっていなかった、と英国ロサムステッド研究センターのジェームズ・ローガン氏は述べている。「他の研究グループは、蚊が寄り付かない人は、他の人より虫が寄ってくる成分が少ないと仮定していたが、我々は異なった見解を持っていて、虫が好まない成分を発しているのではないかと考えていた」とジェームズ氏は述べた。ジェームズ氏の研究チームは、蚊がどれだけ寄り付くかをテストし、それからボランティアで参加している被験者から“液体の体臭”を摂取し、化学物質を集めた。研究では、一般的に蚊が寄り付かない人から、ある種の化学物質が発見されたという。そしてその化学物質を、普段は蚊が寄り付きやすい人に吹きかけたところ、蚊が寄り付かなくなったという。

なに〜?! 今まで体温だの二酸化炭素の放出量だの言ってたのと、根本的に違うアプローチじゃないですか。「蚊を寄せ付けにくい」状態ではなくて、「蚊が寄り付かない」物質が出ているとは・・・
職業病なのか、ついつい「これはどのような進化的利点があるのだろうか」と考えてしまいます。鎌状赤血球のようにマラリア対策の可能性もあるけれど、どんな人たちがこの形質を持ってるかにもよりますね。取りあえず情報源の論文を読んでみない限りには何とも言えないか。
【追記】この記事の情報源というか元論文が見当たりませんでした。ひょっとして企業からの発表でソースは公開してないとか?