素朴な疑問

長浜署捜査本部の調べによると、鄭容疑者は「娘が仲間はずれにされている」と供述。長女が周囲になじんでいないと思い、次第にほかの園児へ憎しみを募らせていったとみられる。

 捜査本部は長女に対するいじめなどがなかったか慎重に調べているが、これまでにトラブルは確認されておらず、「亡くなった2人と鄭容疑者の娘は仲が良かった」との関係者の証言も得ている。鄭容疑者も「仲間はずれ」について具体的には話していないという。

この記事を読んでふと疑問を覚えました。鄭容疑者は自分の娘が周りに馴染んでないと気に病んでいたが、関係者の証言では仲が良かったと言っている。この齟齬がどこから来たか考えたのですが、鄭容疑者は子ども達の様子を主に送迎の車の中で見てたんじゃないでしょうか。事件のあらましを報道で知る限り、鄭容疑者は自分の娘を助手席に、他の子は後部座席に乗せていたようです。後部座席の子が助手席の子に話しかける頻度が低くなるのは当然の流れだと思うのですが、もしこんな単純なことで自分の娘が仲間はずれになってると思い込んでたなら、何と不幸なことなんでしょうか。(今回の事件は鄭容疑者自身の疎外感が主な要因のようなので、これはあまり関係ないかもしれませんが)
鄭容疑者の娘さんは、容疑者の娘にして生き残った唯一の被害者なんだなぁと痛感しました。仲の良かったお友達2人を無言で刺し続ける母を見てしまったなんて、想像を絶するトラウマを抱え込んだまま母不在の家で成長していくのを考えると可哀想でなりません。カウンセリングなどしかるべき処置を受けられているのか心配です。