ぷよぷよが目指したもの

僕は『テトリス』が大好きなんですよ。ただ『テトリス』の唯一の不満は、長い棒を待つしかない、というところで。4段を一気に消すとすごく爽快なんだけど、そのための手段は"待つ"しかない。そのときに"もうちょっと自分で組みたいのにな"という気持ちが、『ぷよぷよ』の"連鎖を組む"という発想に繋がったんです。

--なるほど。プレイヤー側で操作できる要素を増やしているわけですね。

ところが『ぷよぷよ』を僕のおふくろにやらせると"面白くない、『テトリス』みたいにわかりやすいのを作りなさい"って怒られて(笑)。"連鎖を組む"というのが、ちょっと敷居が高いみたいなんですね。でも僕はやっぱり、『ぷよぷよ』みたいに連鎖を組んで一挙に発動させる――組み方は人それぞれで自由に組める、みたいなところが一番面白いと思ってしまうんですよ。

「『テトリス』は棒を待つしかない」は個人的な名言としてメモ。なるほど、ぷよぷよは棒がこなくても高スコアを出せるように工夫したものだったのですね。残念ながら米光さんのお母さんはその楽しさを理解できなかったようですが(それでもテトリスはやるんだ)、世の中のぷよぷよファンはその辺に魅了されたんだと思います。