私物PCを職場に持ってくること自体が問題

都道府県警察で私物PCを公務使用していないのは、公用PCを3万5000台導入している警視庁のみ。4「財政難で05年に新規購入したのは4台のみ」(青森県警)、「公用の増設を検討するが、予算が厳しい」(高知県警)など、整備の遅れを財政難の責任とする回答が目立った。

▽森井昌克・神戸大教授(情報通信工学)の話
 警察組織はまず捜査が大事で、情報化に重きを置かなかった。予算をつぎ込まなかった結果、組織として乗り遅れた。拳銃を自宅に持ち帰る警察官がいないように、扱う情報の重さを考えると私物パソコンの持ち込みや、データ持ち出しは本来考えられない。私物パソコンの公務使用の横行が、データの取り扱いに慎重さを欠く結果につながったとも言えるのではないか。

官房長官は会見で国民にWinnyの使用自粛を求めるより、官公庁での私物PC持込をやめさせるべきでしょう。財政難とはいえ業務に必要な物品を購入しないのはお門違い。森井教授の拳銃の例えは大変判りやすい。