大関白鵬の誕生

白鵬の話 まさかこんなに早く大関になれるとは思わなかった。(口上の全身全霊は)身も心もすべて懸ける、相撲に対して自分のすべてをささげるという気持ちで入れた。大関になったけど、僕にはまだ一つ上(横綱)がある。

自分の言葉で、あまり難しくないものを」ということで選んだ口上のようですが、琴欧州のように練習はしなかったようです。一時期、若貴の頃は聞いたことのないような四字熟語を言うのが流行ってたけれど、こちらの身の丈にあった口上の方が好感が持てます。大関、おめでとう。
一方、大関の父でモンゴル相撲の英雄であるムンフバトさんは、活躍著しいモンゴル勢について「モンゴルでは子供たちが馬に乗り、山に登って自然の中で育つ。だから強い」と指摘しながらも、「モンゴル相撲には今、次代を担う才能がいない。みんな日本の相撲に行くから」とモンゴル相撲の現状を嘆いたそうです。日本人は大相撲における日本人力士の不甲斐なさを嘆き、モンゴル人は若手のモンゴル相撲離れを嘆く。複雑で皮肉なことですね。