阪大論文偽造データ+助手怪死事件

阪大教授らの論文に「疑問」 指摘の助手が自殺」という記事が今月前半に新聞に載りました。偽造データを用いた論文を勝手に投稿した教授を告発した助手が、研究室で毒物を飲んで死亡した事件です。日本のメディアはその後フォロー記事を出してなかったのですが、柳田先生の英語ブログで教授の実名が書かれたのをはじめ、微細にわたり探求している研究者ブログもチラホラあるようです。個別にトラックバックできないので、リンクのみで失礼します。

そしてついに9月20日の電子版Nature*1"Mystery surrounds lab death"という記事が掲載され、全世界に発信されました。もちろん阪大と、件の教授の実名入りで、事件の怪しい点が書かれています。

  • 自殺につかわれたアジ化ナトリウムは無臭の毒物で、自殺では滅多に使われない
  • 遺書が自筆ではなく印刷物
  • 家族宛の遺書なのに研究室内で見つかる
  • 大学側は、これは自殺で論文の不正データの告発には一切関係ないと発表

ここまできて、やっと国内メディアが追従記事を書きはじめました。
阪大論文問題:「死をめぐる謎」英科学誌が掲載
私のblogの読者の数は微々たるものですが、この事件を少しでも多くの人に伝える助けになれば幸いです。本問題の疑惑究明が進むことを願います。

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