「いい質問ですね」のどこが悪いんだ

仮に核心を突いた質問が出されたとしても、挨拶のようにつける「いい質問ですね」など明らかに余計なひとことであり、素朴な疑問を抱いたほかの聞き手の発言の意欲を削ぎかねない軽率な発言です。「いい質問」と言われなかった質問者は落ち込んでしまいます。質問はプレゼンテーションした内容への関心の証です。したがって質問者には常に公平に対応するという基本姿勢を忘れてはいけません。

なにこの「ボクも褒めて」メソッド。いい質問だと思ったときに「いい質問ですね」っていうことのどこが悪いのか全然わからない。
大体、「公平に対応する」なんてタチの悪い平等主義、わけわかりません。ポイントをついた質問はいい質問なのに、その良さをスルーしろっていうんでしょうか。それとも頓珍漢な質問にも「なるほど、興味深いです」ってワザとらしく返せと?それは違うでしょう。頓珍漢な質問には「私の説明が足りなかったかもしれませんが・・・」とちゃんとフォローを入れないと。プレゼンの質疑応答に必要なのは「公平さ」じゃない。断じてそれは違う。
ちなみに自分の場合は、質問をもらったらまず「ご質問ありがとうございます」って返します。その間に頭の中で回答の骨組みをパパッと作るため。それで足りなかったら「なるほど」とか言葉をはさんで時間をかせぐのですが、そのバリエーションの1つが「いい質問ですね」であり、効果的に使うと議論にメリハリが出てきます。