BCGでアレルギー予防

過去の疫学調査で、感染やBCGで結核菌への抗体ができたツ反陽性の人は、抗体ができていないツ反陰性の人に比べ、ぜんそくの発生率が約4分の1と低いことなどが知られていた。しかし、なぜアレルギー疾患が減るのかは謎だった。(中略)
 アレルギー疾患は特に先進国での増加が著しいと言われ、衛生環境の向上で病原菌に触れる機会が減ったこととの関連を指摘する説がある。谷口さんは「今回の成果は、この説の裏付けになるのではないか」と言う。

現代っ子にアレルギーが多いのは、清潔な生活で温室暮らしをしてるからだ、というのは強ちウソじゃないかもしれません。詳細な仕組みは省きましたが、感染→治癒の過程で免疫細胞がアレルギー反応の元も攻撃していることが判明しました。BCGの結核予防効果については疑問点もあるそうですが、この研究成果でBCGの意義がまた1つ増えたことは確実でしょう。