金がかかるんだよ

厚生労働省は、慢性心不全の治療薬の最適量を調べている北畠顕・前日本循環器学会理事長(北海道大学名誉教授)の臨床研究グループが、科学研究費補助金科研費)の公募要項に違反し、同省所管の財団法人「日本心臓財団」からも助成金を受け取る重複受給をしていたとして今後2年間、科研費を支給しないことを決めた。さらに同省は財団に臨時の立ち入り検査を実施。財団が、研究に使う薬の製薬会社に寄付を依頼するなど、「公益法人にそぐわない手法で資金を集めており、トンネル寄付の疑いがある」として改善を勧告した。
 北畠氏は取材に、「研究参加施設への協力金など被験者を集めるための費用を科研費だけで賄うのは難しかった。(公益法人との重複受給を禁じる厚労省のルールは)現場の実態から乖離(かいり)している」と答えている。第一製薬は寄付を認めたうえで、「複数の会社に寄付依頼があったので、公募と考えた。心臓領域の研究を支援する財団への寄付であり、特定の研究のための寄付ではない」と話した。

こういう研究はベラボウに金がかかるんですよ。被験者集めにデータ管理・・・科研費だけじゃ賄いきれないし、だからといって研究を失敗させるわけにはいかない。畢竟、不足分は自力で集めることになります。その辺の実態を無視して科研費引き上げは、死刑宣告に等しいです。これはひどい